続編の発売の知らせを受けてせっかくだから買ってみようと思い今更サマポケを始めたイカエです。
できるだけネタバレしないように頑張ってるので伝わりにくいかもしれませんが共通ルートは各自体験版をやるかペリカンの†公式エロゲ実況†を見ると世界観やバックボーンが分かりやすくていいと思います。ペリカソの恋愛強者シリーズはめっちゃ面白いです。
恋愛強者による“Summer Pockets”実況プレイ part1http://www.nicovideo.jp/watch/1525962087
プレイ順
帰宅エンド→鴎→シマモン→蒼→紬→しろは→グランドルート
忘れない内に1ルート終わるごとに書いてます
鴎ルート
1周目にアホすぎて蒼ルート目指してたら何故かこのルートにたどり着いてやる気起きずだらだらやってたらシリアスブッ込まれてめっちゃいい話で感動した。
自分もこういう初恋をしたかったなぁと青春コンプが発動して悲しくなったけど元気な感じのキャラはイカエの心にブッ刺さりだった。
いい子すぎませんか?
ノリノリで怪我した主人公を世話していると思ったら、たまにいたずらっぽいとこ見せるけど自爆して照れたりとにかくキャラが可愛かった。
シナリオの方はあんまネタバレしたくないけどスーツケースを持ってる理由とかシナリオ終盤でケースを開けるとことかで伏線が一気に回収されてよくできてるなぁと終わった時に口が開いていた。
途中までこうなるだろうなと予想していた展開の裏をかかれて悔しかった(笑)
サマポケの世界観にグッと引き込まれるストーリーで最初に鴎ルートをプレイしてよかったと思う。
ひと夏の冒険という言葉がしっくりくる元気なストーリーだった。
嶺内ともみさん急上昇中の声優だと思うので是非覚えていってください!!
蒼ルート
鴎ルート終わった後に蒼ルートの入り方わからなくてシマモン(サマポケ版ポケモン)やってたら蒼ルートの核心に触れるような盛大なネタバレを引いてしまった()
そのおかげで蒼ルートの入り方わかったので結果オーライ
鳥白島(主人公が来た島)の秘密に迫る最重要なルートだった。鴎ルートで残した謎を回収してつつ新たな謎を残していった。
御神木とか先祖代々伝わる巫女の一族とかどっかで見た設定だけどテンプレっぽいのもいいよねって思ってしまった。
デレ多めのツンデレで脳内ピンクだけど信念やプライドはきちんと持っている感じでキャラの見せ方がきれいで嫌悪感なく進めることができた。感情の起伏がわかりやすい愉快なキャラなので万人受けしそう。
このCG好きすぎる
なお作品屈指のギャグキャラな模様
物語後半に蒼と一緒に歩くシーンで
“だから……笑え。”と自分に言い聞かせる主人公が“歩き続けることでしか届かないものがあるよ”という主題歌のサビの歌詞が重なったラストシーンに引き込まれた。
個人的な感想だが一番エッチなキャラだった。
2周目プレイしてみたら紬ルートに少し絡むエピソードが出てきたり別ルートの小ネタ回収もあるっぽい。
紬ルート
紬ルートと言いつつもう一人の静久という女の子が出てくる。
二人ともふわふわした天然キャラだが紬は健気で静久は母性の塊だった。
島民によると紬はレアキャラでポケモンで言えば151匹目らしい(紬がレアキャラである理由は伏線)
夏の終わりには帰ってしまう紬とひと夏の思い出を作るというあらすじで、帰ってしまうとわかっていながら紬の思い出作りを主人公と静久が手伝っていくうちに友情が芽生えていくところに尊さを感じて、物語を進めるに連れて夏休みの残りを惜しむところに切なさを感じた。
それでも、3人で最後は笑ってる見送ろうと島の他のメンバーとも協力して出し物を用意して最後の日を迎えるところでガチ泣きさせられた。
5億点あげたいぐらいにシナリオが神がかっていてこのルートだけでサマポケ買った価値があったと思うことができた。
むー、むぎゅぎゅぎゅぎゅ〜
紬が口ずさんでいる歌はふざけた歌詞なのにこのルート終わってから聴くと泣きそうになる。
しろはルート
最後はおそらくメインヒロインのしろはルート
共通ルートから既にかなり訳アリな雰囲気が漂っていたがやっぱり訳アリだったみたいな話。
ミステリアスでクール系なので口数は少ないが小原さんの演技がよすぎて「…!?」みたいな言葉がないセリフでも何通りもパターンがあって何を思っているかがしっかり伝わってきた。
拾い画なのは許して
一つ一つの挙動が可愛く微妙にポンコツなところを見てて微笑ましくなり、進むごとに感情の表現が豊かになるところも良かった。
主人公と徐々に仲良くなっていく過程を外野から見守る感じのルートでほっこりしてた。
ちゃんと付き合いが悪い理由もはっきりして総じてこのゲームがしっかりできてるとも思った。
グランドルートに向けて少しずつ伏線をはり、謎が残る感じにはなったので未完成な感じがして少し物足りなかった。
追記
グランドルートで一つの物語が完結するので
しろはルート+グランドルートで物語の面白さを評価した方がいい気がする。グランドルートはめっちゃ泣いた。
あとは、良一、天善、のみきの同級生組が一番絡んでくるルートでもあり田舎特有の全員幼なじみポイントとかすこれる。
左からのみき、天善、良一、蒼
バカ男子たちによるギャグパートたまらん
続編だとのみきがヒロイン昇格したのはかなり嬉しいです。
キャラデザだけならサマポケの中で一番タイプ(他に髪が短い子がいないのもある)
グランドルートの感想に入るとネタバレのオンパレードになるのであらかじめ個別ルートをやってみた感想を書いておきます。
感想
全員かわいい!!
ルートによる面白さの差はなく全員のルートで等しく感動して感情移入できた。
全ルート泣けます!!
ケチをつけるところもなく音楽、演出、背景、キャストも申し分なし。シナリオの長さも4〜5時間で終わるので飽きがくることもなくずっと画面に張り付いていた。
あえて順序をつけるなら
紬>蒼=鴎>しろはの順になるがこれは好みの問題なのでプレイする場合は誰からやってみても大丈夫だと思う。
グランドを含めて完成されたしろはルートだと
紬>しろは+グランド>蒼=鴎になる。
こんなウンコみたいな文章だと魅力が伝わらないかもしれないけどエロゲ系統をやったことない人にも間違いなく勧められる作品だった。
というか、僕自身18歳になりたてのエロゲ、ギャルゲ初心者でも十二分に楽しめたので興味があったら買って損はないと断言できる。
各ルートが終わるたびにアルカテイル(主題歌)を聴いてると聴くたびに感想が変わってくる不思議な曲だったので、こういう楽しみ方があるんだなと思いながら一人でニヤニヤしてた。
こっから下はグランドルートの感想なのでネタバレしたくない方はここでブラウザバックしても構いません。
以下微妙にネタバレ入ります
アルカルート
文字通りアルカテイルの歌詞をなぞったようなストーリーで、ルートの序盤は共通ルートに今までなかった要素が加わり、しろはルートの延長になっていたが、終盤にはしろはの特別な力の由来や途中までサブキャラだと思ってたうみちゃんに焦点が当たった。
田中あいみさんの演技が凄まじく、本当に1人の少女が実在する様に思ってしまった。
声には少女らしいあどけなさが残っているがその奥に深く抱えた悩みや葛藤のある暗い闇が伝わってきた。
この悲痛な叫びを聞いて泣かない方が難しいと思う。
ここから下はめっちゃネタバレします!!
ギャルゲの特徴であるルート分岐をメタ的に表現したループもので、このルートに辿り着くために何度も主人公としろはの娘であるうみちゃんが夏を繰り返してきたっぽい。
現実から逃げたくなると起こるしろはの不思議な力を娘も受け継いでいてこのループにはしろはが最終的にうみちゃんを産んで死んでしまう結末しか残されていない。
そして、その結末をうみちゃんが拒み何十回も夏を繰り返している。
うみがループを脱出するために夏にたくさんの思い出を作ることを願い、逃げたいという気持ちをなくそうと主人公としろはと島の仲間で奔走する。
鳥白島には触れると人に過去を見せる不思議な蝶がいると各ルートで言われてきているが、旅をするたびに蝶が色を失うというやりとりがあり、旅=ループ、蝶=うみという憶測を主人公がしていたので色を失った=幼くなったことでアルカテイルルートは通常ルートのうみちゃんから性格が変わってしまったと推測される。
このルートの結末は…
うみちゃんが願いを叶えて消えていくが、歴史は変わらずしろはが死んでしまい産まれてきたうみちゃんがまたループに入るところで終わってしまう。
完全に途中でおわったので物語の結末は次のルートまではお預けっぽい。
最後の夏だからといううみちゃんの意味深な発言が出たり、繰り返しを示唆する発言が多かった。
このルート終わった後にアルカテイル聴くと死ぬほど心に刺さる。
ポケッツルート
うみちゃんがループから抜け出そうと最終手段を使ったルート
うみちゃんが姿を変えて記憶をなくし、七海という別の少女に生まれ変わり、まだ小学生のしろはとひと夏を過ごすというまさかの主人公が出てこない展開に。
記憶を失った七海は両親を失い心を閉ざしたしろはと交流を深めるごとに徐々に記憶を取りもどしていく。
夏の終わりごろにしろはは死んだ両親に再会する(代わりにしろはもこの世からいなくなる)方法を実行しようとするが本来の目的を思い出した七海は夏の繰り返しのなかでうみが見た未来の景色をしろはと共有することで思い留まらせる。
転生したうみの本来の目的はしろはの未来視の力を発現させず主人公としろはが出会わない運命を作ることでうみそのものの存在を消すことだった。
その代償で歴史が変わりうみの存在が消えてしまうシーンは号泣するしかなかった。
あまりにも切なく救いのないルートになってしまったが最後に今までにはない過程で主人公としろはが知り合いこのルートが終わる。
EDの演出がずるすぎる。劇中曲のアレンジに歌詞がついてアルカルートで回収した主人公としろはとうみのCGが流れていく。そのカラーのCGがセピアになって思い出が色褪せていく演出を見てると涙が止まらなくなってしまった。
しろはもうみも自分の意図しない能力に振り回されるがそのなかで足掻き確かな未来を掴もうと努力するところにいつのまにか僕がなくした大切な何かを思い出させてくれた気がする。
紹介しきれないがメインヒロイン以外のキャラも個性豊かで各ルートで各々の活躍を見せてくれるところもいいしギャグパートも抜群に面白い。
たった一度の夏でもかけがえのない思い出を作ろうとした各ルートのシナリオどれをとっても面白いのでサマポケをぜひプレイしてほしい。
サマポケの世界観にどハマりしたので、僕も他のkey作品に手を出してみたいと思った。
おわり